冒険王サテライトイベント 女子フットサル公式戦 すかいらーくグループCUP

北澤監督はハナから全員で勝つと決めていた。予選リーグ3試合と決勝リーグ2試合(決勝or3位決定戦)の合わせて5試合、60分以上戦うことがわかっていたから、みんなの体力を考えてまんべんなく使うつもりだった。きっと前回も、前々回もそういう気持ちはあったけど、本当に全員使えるレベルにはなっていなかった。今は少なくとも主力の体力温存のために10分・20分と使いたいメンバーが揃った。主力の瞬発力が衰えていなかったこと、これが優勝した大きな要因だと思う。
まずゴレイロ二人の出番を決めた。決勝戦は半分ずつ、他の試合を2試合ずつ任せる。多分決勝トーナメント進出が決まっていて、着替えの時間がたっぷり取れる予選3試合目は紺野。タイミングを見てFP辻投入。ならば前フリとしてその前の試合で辻を使っておかなくては。じゃあ紺野は準決勝、辻は予選1・2試合目。
そして、このあたりで決勝戦の全後半総とっかえを決めたと思う。ならば準決勝はいわゆるレギュラークラスで。スロースターターと言われるから、初戦もレギュラークラスで。2戦目はサブ組で。3戦目は適宜ミックスして。
困ったらあさみ。困ったら是永。それでもダメなら大幅入れ替えで。北澤監督の腹は決まった。
 
出場メンバー・得点経過などは「シャレモニ」さんで。
http://sharemoni.mond.jp/#0726
 
各メンバーの寸評
吉澤ひとみ(10)
キャプテンとしては文句なし。貫禄たっぷりで見事にまとめていた。っていうか北澤監督が貫禄なさすぎなのか!? PK戦でボールを置く場所を間違えるというボケ。あれは仲間たちがリラックスできるように狙ったボケだと思う。
よくも悪くもプレーが中田英寿とカブる。攻撃好きとか、ボールを取られても追いかけない時があるとか、自陣深くでボールをこねてみたり、カットされそうなパスを出してカウンターをくらってみたり。でも大事なところではきちんと点を取る。

藤本美貴(6)
多分体調が悪かった。フェイントからのシュートにひとすじの光が見えているが、きっちりマークされていると厳しい。レベルアップを。

柴田あゆみ(3)
サブ組で攻守の要としてバランスを取っていた。堂々としていたのがよい。それと、みうなとのコンビネーションが熟成されていた。時折ミドルシュートを放っていたが、前では使ってみないのか、使えないのか。
サブ組ではコーナーキックを担当。うまく時間を使っていた。

みうな(4)
危なければ蹴りだす、危なくなければトラップして前へが終始徹底されていた。トラップは、その場で止めるべき時は止めて、そうでない時は進みたい方向に転がす。どちらも次のプレイをイメージできている。
みうなの特徴はしなやかな動き。するするーっと一人かわしてスルーパス。性格を表したようなおっとりゆっくりしたパスなのに、不思議と通りそうな感じがする。際どいところにパスを出すときには、パスカットされにくく、ダメでも相手キックインになるようなコースで。止めて、パス。止めて、ドリブル、パス。独特のリズムがある。
守備もしなやかに止める。柴田・里田とのコンビネーションでシュート・パスをやり辛くする動きがよかった。

是永美記(7)
ハロコンで踊りすぎて疲れたか。Gatasでは数少ない一人でシュートまで持っていけるタイプなので、コレティが使えないと苦しい。出さなかったし出せなかったし、出すほどでもなかったのだろう。声はもっと出そう。

あさみ(8)
サイドを走って出てきたボールは、トラップミスしても外に出るだけ。だったら点につながる決定的なドリブルがしやすいようにトラップしよう。あさみのその判断は、この対戦相手に関しては正しいと思う。ハマった時にはトラップ→ドリブルでかわす→シュートがキレイに決まった。
里田・みうな・柴田とは息が合ってた。吉澤・是永とはイマイチ。勝負しやすいようにスペースをあけておいた方がいいのか。

石川梨華(9)
献身的な守備からボールを奪ってパス→ごっつぁんゴールといういつものパターンは不発。守備もポジショニングもよかったと思うけど、それだけでは他のメンバーの個性と比べるとやや薄く、サブでも優先順位が低めになってそう。フェイントでかわそうとする姿はかわいい。

里田まい(11)
激しい当たりから攻めあがるシーンもしばしば。今後はみうなや柴田に守備を任せて攻撃にも顔を出して欲しい。コーナーキックを任されているあたりに北澤監督の信頼が伺える。

斉藤瞳(13)
フィジカルでナメられがちなGatasの中で、見た目にインパクトのある体型を生かしたプレイ。足元がおぼつかないのが気になるのでレベルアップを。

辻希美(1)
センスだけで守ってきたこれまでと違って、仲間と頭をうまく使っていた。飛び出すかどうかの判断もできるようになってきた。1失点は相手のフリーキックがよすぎたと思う。その後フリーキックで壁の指示を出すと時に、面白ポーズを取っていたような気がする。FPとしてはまだセンスと運動能力だけでやっていたけど、一度見せ場を作った。飛び出して(かわして)シュートは今後も武器となりそう。とりあえずトーキックの練習でもさせてみたら。
辻ちゃんは精神的に不安定に見えるけど、仲間と乗り越えられるようになったから大丈夫。だからソロツアーを。

紺野あさ美(12)
棒立ちに見える姿勢にポリシーが感じられるようになった。ゴール前で待ち構えているのだろう。強気のプレイを繰り返していて、人間として一回り大きくなった。こんなに頼もしい人が弁当が選べなくて困っているとは思えない。
 
関連する話題を2つ。
 
○客席立ち見問題
http://d.hatena.ne.jp/t-fc8/20050726#1122389986
この方とは違って私は1階南Dブロックにいました。私の近くにバカが一人いて「空気読め」を繰り返し発言するのですよ。口に出して。
初戦・2戦目は、スタンド最前列〜3列目あたりに立ったまま観戦しようとする人が数人いて、10列目付近から「悪いけど座ってくれないか」との声が数回聞こえました。その度に「どこにでもああいう空気読めないバカっているんだよな」という甲高い男の声が聞こえてきまして、主張内容はともかくグーで殴りたくなりました。「空気読め」を連呼するから、というただ一点で。そいつは座っての観戦が正しいとのポリシーを持っているようでした。
試合が進んでいくと、私の周囲の席の人たちはGatas戦だけ立って見るようになりました。良し悪しはともかく、9割以上、ほぼ全ての人が立って応援しているのに、また甲高い声で「空気読めないヤツラばっかりだ」との声が。「ほとんどみんな立ってるのに、一人二人だけ座ってるってのは、お前の方が空気読めてないと思うぞ」「お前の甲高い声はよく通るんだよ。「空気読め」って言葉を頻繁に口に出すことがどれだけ恥ずかしいかわかんねえのか」などと思いました。
立ち見はダメだったのかなあ。
 
○ブーイング問題
Gatasに熱のこもった声援を送り、相手のひどいファウルや審判のジャッジへの疑問などはブーイングをする、これは一種のお約束であります。このブーイングがダメなら応援そのものを見直さなきゃならん。
一方、PKで相手が蹴る前にブーイングするのは、もうちょっと控えめにした方がいいと思います。禁止すべきとは思わないけど、ちょっと声量大きすぎ。抑え目で。
 
(追記)
観戦記
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/4444/1120627747/32-54
河辺カレッツア退団。ショック。
http://blog.excite.co.jp/c-hitomi/